第二種電気工事士の資格試験について
今回は、初めて本業?に近い電気関連の記事を作ってみたいと思います。
ネタは・・・
第二種電気工事士の資格(主に学科試験)について。
同僚が何度も落ちていて、簡単に勉強法などを伝授したので、それをまとめたいと思います。
お役に立てるかどうかわかりませんが、少しでも参考になれば幸いです。
ちなみに、私は一発合格しました!
その時の勉強方法なんかも書いていきます。
学科試験に受からないと実技に進めないので、メインは学科試験についてなのですが、実技試験についてや、その他もろもろ思い立ったことを書いていくので、必要ないネタは飛ばしてください。
ということで本題に入っていきます。
第二種電気工事士の資格アレコレ
第二種電気工事士の資格は、電気工事の仕事に就いている人にとっては、初歩的な資格かと思います。
しかしながら、誰でも受かるわけではなく、勉強しなくては受からないという微妙な難易度の資格です。
とはいえ、学生さんの受験者も多く、必ずしも就労経験が必要なわけではありません。
ということで、アレコレ、を思い立った順に色々書いていきます。
勉強方法はもう少し後ろになるので、そこだけ見たい人は飛ばしてくださいね。
第二種電気工事士資格試験の難易度
まずは難易度から。
難易度レベルがマックス10(司法試験など)だとすると、二種電工はレベル2ぐらいだと思います。
その理由として・・・
①受験資格がない
二種の資格は、誰でも受験することが出来ます。
難易度が高い資格には、受験するだけで何からの条件が必要となってくる資格もあり、受験条件がない二種電工は、いつでも誰でも受けれることから、比較的難易度は低めだと判断しました。
②勉強しないと受からない
レベル1の資格は、受講すれば取得できる資格だと思います。
しかし、二種電工は普通に不合格になります。
つまり、それなりに勉強しないと受からないため、レベル1ではなくレベル2と判断しました。
他にも理由があるのですが、それは後程記載する項目も合わせてご覧ください。
二種電工の学科試験の合格率
学科試験の合格率は、概ね60%よりちょっと低いぐらいで推移しています。
しかし、この約60%は、欠席者や、ほとんど勉強していない受験者も含まれています。
つまり、しっかり勉強して本気で受験した人だけに限定すれば、多分75%~80%程度になるのではないかと思ってます。
あくまで私の個人的な推測ですが、私が受験したときは、欠席者や、始まってすぐに寝ている人が結構いたので、多分1割程度はそういった受験者がいるのではないかと・・・
てことで、この合格率を考えても、やはり難易度は低めだと思います。
実技試験の合格率
実技試験の合格率は約70%前後です。
かなり高い合格率ですが、10人に3人は落ちている計算です。
こちらも学科と同じで、欠席者や、ケガなどでの途中離脱、時間切れ、などで不合格となる人もいるため、本気で取り組んできた人と限定すれば、学科同様にもう少し合格率は高くなると思います。
合格率が高いとは言え、実技対策、をしっかりとしておかないと、時間切れや結線間違えなどで不合格となる場合も・・・
経験があるからといって、なめてたら痛い目に合うかもなので、しっかりと対策しておきたいです。
詳しい対策は後程記載します。
実技に関しても、対策すればまず落ちないだろうという個人的な考えから、難易度は低めだと思います。
学科試験に必要な勉強時間
ここ結構気にする人が多いみたいですね。
しかし、勉強した時間よりも、内容とやる気の方が大事です。
どれだけ勉強しても、頭に入っていなければ意味がありません。
私が考える理想の勉強時間は・・・
60時間
です。
これだけあれば、ほぼ確実に、合格できると思います。
60時間はかなり余裕をもって計算しているので、実際には40時間とかでもいけると思います。
司法試験は3000時間とも言われています。
逆に、二種電工は、勉強できる人なら1週間ほど適当に勉強して合格する強者もいます。
つまりそういった角度から見ても、難易度は低いでしょう。
時間の配分とか、勉強方法は後程もっと詳しく書きますので、もうしばらくお付き合いください。
実技試験に必要な練習時間
実技に関しては、課題として挙げられている候補問題を、全て一度練習しておくことがベストだと思います。
仕事や授業などで基礎的な事が分かっていても、いざ試験となると緊張してうまくいかなかったりする可能性もありますからね。
具体的な練習時間という風に、時間を定めるのは難しいですが、候補問題×2回分の練習、ができるぐらいの時間は確保したいところです。
こちらも詳細は後程・・・
免状取得までにかかる費用
意外と知られていない、というか受験前にあまり気にしていない人が多いと思うのが、受験から免状取得までにかかる費用。
会社で受験する人や、学校からの受験生は、多分個人の財布からその度に出費することがないので、あまり考えないのかもしれません。
実際にはまあまあのお金がかかりますので、金欠の人は注意が必要です。
特に、個人で独学で受験しようと思っている人は、しっかりと予算を確保しておいてください。
それでは詳細です。
まず試験を受けるための受験費用が、約1万円
学科、実技共に合格した後の、免状発行手数料が、約5000円
学科テキストが、約5000円
実技の候補問題の練習キットが、約15000円
その時の工具を買う場合、約1万円
その他もろもろ(ノートやボールペン、写真など)で、約2000円
そして、受験会場までの交通費。
この交通費は人それぞれだと思うのですが、近くに試験会場がない場合、かなりの出費になる可能性も。
私の場合、車で行ったので、高速代往復約1万円、ガソリン代約5000円、駐車場代約2000円、と、交通費だけで、約17000円かかりました。
ここまでで、合計64000円かかっています。
もし不合格になれば、その分、さらに費用がかかります。
受験する前には、いちをどれぐらいかかりそうか計算しておく方がいいでしょう。
費用を節約する方法
節約する方法をいくつか載せておきます。
・テキストは中古を買う、もしくは友人知人に借りる
テキスト代もそれなりにかかるので、一年前の中古とかなら多少安く買えます。
また、フリマアプリとかだと、セットで安く出品されている場合もありますので、そういった方法もありです。
あまりにも古いものはNGです。
もし友人や知人が持っていれば、借りればタダです。
・工具は中古、もしくは借りる
これも先ほどのテキストと同じ要領です。
工具って意外と高額なので、新品で全て揃えると、下手したら1万では足りないかもしれません。
私は圧着ペンチだけは会社の物を借りました。
それ以外は新品で購入しましたが、まあまあの出費になりました。
現在はフリマアプリやオークションなどがあるので、それらも活用しましょう。
・練習キットの電線は再利用
練習キットはその年の候補問題に対応した物を買います。
その中で、器具は使いまわし出来るのですが、電線はどうしても足らなくなってしまいます。
そこで、電線長だけは少し短めにして練習し、使い終わったら切って短い物で練習する。
そうすれば、かなりの回数練習できるはずです。
最初から電線を長く使いすぎると、多分2回ぐらいしか練習できません。
最初の1回だけ規定長で行い、あとは全て短くして練習しましょう。
それでも、練習にはなりますし、1回やれば多分あとは回数こなす事の方が大事だと思います。
・交通費がかかる場合、公共機関を・・・
あまりにも遠い場合でなければ、バス、電車の方が絶対に安いです。
私の場合、バスや電車だと、乗り換え等が複雑すぎるし、時間もすごくかかるので、その手間をお金で解決しました。
車だと、1時間30分でしたが、電車バスを使うと、途中に徒歩でないといけない場所もあり、約3時間程度かかりました。
しかも、乗り換え等でミスれば、試験の開始時間に間に合わない事も考えられたため、車の方が安全だと判断しました。
せっかく勉強しても、受験できなければ全てが水の泡・・・
ケチる、という言い方をすると嫌な言い方に聞こえるかもしれませんが、私のように電車やバスが不安な方は、多少お金を使ってでも、ベストな状態で試験に臨む事を優先した方がいいと思います。
具体的な勉強方法とコツと困ったときの裏技(学科試験)
ということでこれから今回の本題に入っていきます。
まずは学科試験から行きます。
いちを念のために前書きしておきますが、勉強しないと受からない、ということだけは頭にしっかりたたきこんでおいてください。
①テキスト選び
用意するテキストは2種類。
・基礎知識のテキスト
・過去問題集(出来れば過去10年)
この2冊をまずは用意します。
当たり前ではあると思いますが、これ意外と重要です。
安いのでいいや、とか、適当でいいや、なんて考えている人は、一旦考え直してください。
とはいえ、実際はほとんどのテキストの内容が同じような感じではあるのですが、その中から、科目ごとに小テストがついている物を選ぶようにしてください。
ほとんどのテキストにあるとは思いますが、持ち運びに適したコンパクトな物などはあまりオススメではありません。
余裕があるなら、隙間時間に勉強する用の、コンパクトなテキストを予備で購入してもいいいと思います。
最近ではこういったお得なテキストも発売されています。
過去問もついて、ウェブアプリも対応しているという優れもの。
私が受験した時には、こんな便利な物なかったので、時代の違いを感じます・・・
最近ではネット、アプリでも色んな物があるので、便利で勉強しやすい物を選びましょう。
②時間配分
先ほど書きましたが、私が考えるベストな勉強時間は60時間です。
かなり余裕を持っていますが、備えあれば憂いなし、です。
確実に合格するためにも、ある程度の余裕は必要です。
それでは具体的に書いていきます。
60時間=1日1時間=60日
これが基本です。
しかし、毎日勉強するのは精神的にもきついので、これを3カ月という期間で割り振ります。
1カ月=20時間=20日×3カ月=60時間
ようは、1カ月の内、20日間を勉強にあて、その日は1時間勉強する。
それを3カ月繰り返して、60時間にするって事ですね。
例えば、土日は勉強も仕事・学業も休み、しっかりリフレッシュ。
平日はしっかり勉強する、って感じにすれば、おのずと1か月あたりの勉強日数は20日前後になるはずです。
足りない時、多い時は調整してください。
あと、出来れば曜日や開始時間を決めて、毎日のルーティーンにした方がいいと思います。
例)平日の夜20時から21時までは勉強の時間
という感じですね。
これがばらばらになると、あまりよろしくないです。
③勉強配分
時間が決まったら、次は勉強する内容を振り分けていきます。
60時間(3カ月)の内訳ですが・・・
・1カ月目 基礎知識
・・2カ月目 得意分野を伸ばす
・・・3カ月目 苦手分野の克服
こんな感じですね。
それでは次からもっと具体的に・・・
④1カ月目の勉強
まずは基礎知識から勉強した方がいいと思うので、基礎知識のテキストを用意。
このテキストを、ざっくりと1カ月で終わらせます。
そのテキストの総ページ数(説明等は除く)を20日で分割します。
例えば、テキストが400ページなら、400割る20で、20ページとなります。
この20ページを一日の勉強時間にあてます。
つまり、1か月=20日(20時間)=1日20ページ=400ページ、で、テキストの基本を1か月でやり切ります。
テキスト勉強のコツ
1日20ページも出来るかな???
なんて思うかもしれませんが、意外と出来るもんです。
コツは、重要な部分をしっかりとノートに書きこむこと。
読むだけではダメです。
公式だったり、法則だったり、色々ありますが、その重要な部分はしっかりと書き込んで覚えましょう。
もう一つのコツとしては、覚えようとするのではなく、ざっくりと書いていくだけでOKということ。
しっかり集中して書いていれば、それなりに覚えられます。
ただし、この勉強の時には、テレビや音楽、スマホはダメですよ。
たった一時間ですから、その時だけはしっかりと集中してください。
テキストを進めていくと、先にも書いたように、科目ごとの小テストみたいなのがあると思います。(というか無いテキストは出来れば選ばないようにしましょう)
その問題は、しっかりと解いてください。
そうすることで、なんとなく、頭に入ってきます。
この時はまだ、なんとなく、で構いません。
あまり気を取られないように、しっかり一日の20ページだけを集中してください。
⑤2カ月目の勉強
テキストを一通り書き終えると、それなりに知識が入っています。
ここで、過去問題、が登場です。
まずはどこの年代でもいいので、二カ月目の初日に、1年分の過去問に挑戦します。
本番だと思って挑戦してください。
正し、運任せの回答はダメですよ。
自分の現在の実力を測るためにやるわけですから、自信をもって回答できる問題を回答。
なんとなく分かる程度の回答であれば、問題に印などをしておく。
全くわからない問題は無回答。
これで採点してやれば、おのずと自分の得意な分野と、苦手な分野が出てくると思います。
例えば、計算問題が全くダメだったけど、配線図や法令、器具や施工方法はできたな、って感じです。
そこが分かれば、この2カ月目は、その得意な分野をどんどん伸ばしていきます。
もう一度テキストを開き、得意な科目のみをおさらいして、同じようにノートに書き込みしながら勉強します。
次はただ書き込むだけではなく、もっと深く説明を読みながら勉強してみてください。
そうすれば、内容がどんどんつながる様になり、問題内容が変わったとしても、しっかりと解けるようになるはずです。
同じように20日=20時間ありますから、初日の1時間は過去問テスト。
残りの19日で、テキストの復習。
例えば、①機器や器具(7問程度)、②法令(3問程度)、③施工方法(5問程度)、④配線図(20問程度)、が、なんとなく得意だな、と感じれば、その分野の項目のページ数を、同じように日数(19日)で割ってやり、そのページ数を配分して同じように繰り返す。
上記だけでも、約35問、あるので、ここだけを伸ばすだけでも、合格ラインの30問近くには行けるはずです。
もし、得意だな、と感じる部分がない場合は、問題数の多い、配線図と機器や器具の項目のみだけでも構いません。
ここははっきり言ってサービス問題?だと私は思うので、まずはこの2科目だけでも、とにかく復習してください。
これだけでも、20問以上はいけるので、それだけでもやらないよりはマシです。
もし日数が余るようなら、違う科目にも挑戦してみてください。
得意分野を伸ばす意味とコツ
普通なら、苦手分野を克服するのでは?と思うかもしれませんが、そうではありません。
何故なら・・・
多分ですが、この時点で15問程度(合格ラインの半分)は自信を持って回答出来ているはずです。
合格ラインの30問には達していませんが、この時点では十分です。
そして、ここから得意な分野を伸ばしていけば、2カ月で30問に届くはずです。
つまり、わざわざ苦手な分野に挑戦するよりも、得意な分野を先に伸ばした方が、勉強も効率よくできるし、苦にならないという事なんです。
ある程度早い段階で、30問前後、の正解が出来るようになれば、自信にもなりますからね。
ただし、油断はダメですよ!!!
コツとしては、とにかく内容を理解するようにすること。
最初の1か月では、どんどん書いて進めて行きましたが、その限界が現在の自分の学力です。
つまりここからは、電気の知識、をしっかりと頭に入れていく必要があります。
そうすれば、先にも書いたように、問題内容が変わっても、色んな角度からその内容を考えることが出来るようになるため、問題も解けるようになってくるはずです。
⑥3か月目の勉強
いよいよ大詰めです。
2カ月目と同じように、初日には過去問題を1年分挑戦します。
2カ月目にやっていない年代を選んでくださいね。
自信を持って回答+なんとなく回答で、30問前後は行っているはずです。
できれば、最低25問はいっておきたいです。
もしこの時点で20問にも満てていない場合、ちょっと勉強が追いついていないので、後はもう勉強時間を増やすしかありません。
いちを、25問(出題50問に対して半分)回答できているとして話を進めます。
もし20問を切っている方は、1日の勉強時間を2倍の2時間にして、同じようにテキストを復習してください。
つまり、2カ月目に行った勉強と、3か月目に行うであろう勉強を同時に行っていきます。
3か月目の目標は、苦手分野の克服です。
初日にテストをしているので、残り19日(19時間)。
まずはこれを4分割します。
6時間・6時間・6時間・1時間、の4分割です。
この時間で、合格に足りない問題数を補います。
もし5問足りないなら、問題数が少ないとされる、法令と検査、以外の項目のどれかを重点的にやれば、5問は上乗せできるはずです。
このように逆算して、足りていない問題数と、出題されるであろう問題数を計算して、どの科目を勉強するか決めてください。
まずは最初の6時間で、苦手分野の1科目を勉強します。
やり方は同じです。
例えば、電気に関する基礎理論(約8問)が苦手だとするなら、その科目のページを6で割ります。
割ったページ数分を、一時間で勉強します。
次の6時間も同じように、苦手な分野を一つ選んで6時間で勉強します。
これで、残り6時間と1時間です。
最後の6時間では過去問を6年分挑戦します。
どの年代でもいいので、やっていない問題を解いてください。
そして、最後の一時間で、試験本番だと思って最後の過去問に挑戦。
分かる問題も、分からない問題も、全て回答してください。
ここでも、やったことのない問題にしてくださいね。
これで、最終的にどの程度クリアできているか。
30問以上あれば自信を持ってください。
もしそれ以下なら・・・・
最後に裏技です・・・・
30問に届かない時の裏技
※あくまで私の個人的な意見です。
参考にされる際には自己責任でお願いしますね。
試験が始まったら、まずは冷静に回答していきます。
この時、分からない問題はいったん無回答にして置いておきます。
自信をもって回答できるものから埋めて行きます。
そこで、その時点で何問答えれているか数えます。
もし30問以上クリアできているなら、ここからは、自力で他の問題も解いてみてください。
もし25問以下なら、なんとなく分かる、程度の回答でも埋めて行ってください。
そして最後に、どうしても分からない問題が20問以上ある場合。
つまり、どれだけ頑張っても30問の合格ラインに達していない場合、もう運任せになります。
しかしながら、完全に運任せに行くのはもったいないと私は考えます。
二種電工の学科試験は、アイウエの四択問題。
てことは、アイウエの回答がまんべんなく現れると考えるのが妥当だと思います。
全50問を4(アイウエの四択なので)で割ると、12.5。
つまり、ア、イ、ウ、エ、の回答が、全て約12回ずつ出てくると仮定します。
ここで、現在の回答の、アイウエ、の数を数えます。
例えば・・・
ア 11
イ 3
ウ 7
エ 8
だったとします。
一番少ないのは、イ、の3問ですから、残りの無回答問題を、全て、イ、で埋めます。
11+3+7+8=29ですから、残り21問。
この21問を全て、イ、で埋めれば、元々書いていた3問と、この21問で、合計24問を、イ、で埋めたことになります。
先ほどの過程に当てはめれば、24問の内、12問程度はイで正解と仮定出来るので、もしこの数字で正解できていれば、38問がクリアできた、と仮定できます。
あくまで、私の想像、仮定の話ですので、本当にどうしようもない時は、試してみてください。
もし、アイウエの回答を数えて、満遍なく数があった場合・・・
その時は、どれかに絞って行きましょう。
仮に、アイウエが全て7問だったとします。
残り22問を全てどれかで埋めたとき、5問はプラスできると仮定できます。
つまり、7×4で28問、プラスその5問で、33問正解となります。
まあこれもあくまで仮定の話です。
多分、無作為に運で適当に選ぶよりは、どれかに絞った方が確率は高いはずです。
ちなみにですが、私は二種も一種もどちらも最初から30問をクリアできましたが、念のため、残りは全て回答が少なかった文字を埋めました。
結果、どちらも自力で合格できていたので、あまり意味はありませんでしたが、そのうちの何問かは正解で上乗せできていました。
これが全て適当に書くと、もしかすると一問もプラスできない可能性が高くなると思います。
とはいえ、残りの回答が選んだどれかを全て外している可能性もありますが・・・
という事で、このネタは頭の片隅に置いておくぐらいにして、しっかりと自力で解けるように勉強しましょう。
ダメな勉強法?
世の中には色んな勉強方法があると思います。
人それぞれ合う合わないもあると思います。
しかしならがら、二種電工に関して言えば、あまり良くないのではないか?と思われる勉強法がいくつかあります。
あくまで私の考えのもとに書いていきますが、理由も含めて参考にしていただければと思います。
①短期集中型は厳しいかも?
私の知り合いで、試験前日にテキストを買い、一夜漬けで挑んだ勇者がいます。
もちろん結果は不合格・・・
これは極端すぎますが、さすがに1週間とかではちょっと難しいと思います。
中には、短期で集中して勉強した方が身に付くという方もいるかもしれませんが、やはり最低でも1カ月・30時間ぐらいは必要ではないかと思います。
このあたりは、元々持っている学力・知識によると思いますが、もし知識ほぼゼロなら、やはり今回の内容を参考に、60時間程度の余裕を持って挑むことをオススメします。
何度も不合格になると、やる気もなくなるし、お金も無駄にかかります。
②長期集中型は続かない?
これは上記と全く逆で、準備期間が長すぎる場合ですね。
例えばですが、試験1年前から勉強しても、どこかで油断が生まれます。
もちろん、そうじゃない人もいるかもしれませんが、ほとんどの人は一年も勉強し続けるのは無理だと思います。
特に二種電工は、そこまでしなくても受かるので、ある程度の段階で油断するでしょうね。
何度も言いますが、60時間でも多いが多少の余裕は必要、って事で60時間がある意味ギリギリラインだと思ってます。
それ以上になると、集中力が続かないかなと・・・
まあそのあたりは人それぞれですが、長すぎるのもよくないと思います。
③勉強バラバラ型は集中できない?
このタイプの人って意外と多いです。
勉強時間やタイミングを決めず、思い立った時にのみ勉強するスタイルですね。
例えば、今日は3時間、明日と明後日はしない。
例えば、今日は朝と昼と夜に分けて、明日は夜だけにまとめて。
といった感じで、勉強する時間やタイミングがバラバラになるとあまり良くないと思います。
一説によると、仮に1週間で5時間勉強するとして、それを1日で5時間勉強するよりも、1日1時間、5日で5時間の勉強をした方が効率が良いと言われています。
何故かというと、人間の集中力は1時間~1時間半ぐらいが限界と言われていて、それ以上になると効率がどんどん落ちるらしいからです。
やはり、1日1時間、平日5日で5時間、4週間で20時間、それを3カ月で60時間。
という風に、ある程度区切って勉強した方が良いのではないかと思います。
④過去問集中型は危険?
最後に、一番良く聞く勉強法ですね。
とにかく過去問を・・・って人がかなり多いです。
二種電工ぐらいであれば良いのかもしれませんが、後々の他の資格の勉強のためにも、そして自分自身のためにも、この勉強法はあまりオススメではありません。
まず過去問というのは、基礎知識などは一切教えてくれません。
問いに対する答えとその回答方法のみがわかります。
つまり、問題の出題方法や、過去問からの流れが途切れた時には、学力を発揮できない可能性があります。
これは私の経験からの話なので、ちょっとだけ真剣に聞いておいてください。
私が試験を受けたとき、私は上記に書いたように、テキストに集中して勉強しました。
しかし、一緒に受けた知人は、ほとんど過去問での勉強。
結果、その知人は不合格となりました。
何故かというと・・・・
その年のタイミングで、過去問の流れが変わったから
これはあくまで個人的な感想ではあるのですが、他の資格試験でも同じような経験をしたことがあります。
私はできたが、他の受験者の方は「今回過去問からの流れ違ったわ」と言っていて、不合格だったなんてのも良くあります。
つまり、出題者側でも色々検討されているため、毎年毎年同じような流れで出題されるとは限りません。
また、ずっと過去問だけをやっていると、知識の底上げにもならないため、自身の知識の足しにもなりません。
そういった意味から、やはり過去問だけを集中してやるのでなく、テキストで
勉強し、どんな問題が出ても解けるように、基礎知識をしっかりと覚える方がいいと思います。
資格は取って終わりかもしれませんが、仕事はずっと続きます。
知識は覚えておいて損はないでしょう。
実技試験の練習方法とコツ
ここからは実技試験について書いていきます。
学科に合格しないと受験できないため、学科の方が重要ではありますが、実技に落ちれば免状は貰えません。
結局のところどっちも重要ですね・・・
中には、学科の方が得意で、実技は苦手って人もいるでしょうから、どちらが難しいとは一概には言えませんが、とにかく練習だけはしておきましょう。
練習日数の目安
実技試験に向けての対策を行うために用意しておきたい日数ですが、これは二週間程度は見ておいた方がいいと思います。
合格発表からあまり時間がありませんが、そこまで難易度は高くないと思うので、それぐらいあれば大丈夫でしょう。
ということで本題に入っていきます。
①候補問題の確認
まずはここですね。
毎回公式ホームページで公開されますから、しっかりと確認してください。
例年概ね13問程度公開されます。
出題されるのは、その中から1問だけなので、どれになっても完成できるように練習が必要です。
②問題の材料と工具の調達
候補問題が発表されたら、各メーカーからその問題に対応した器具や電線がセットになった商品が発売されます。
参考までに下記の商品を載せておきます。
※あくまで参考ですので、購入の際には対応回の物を購入してください。
少し値段は張りますが、会社や学校で用意されない場合は、購入して練習しておいた方がいいと思います。
次に工具です。
こちらも参考までに、セットになったものを載せておきます。
必要な物とそうでない物がありますが、余裕があるなら持っておいて損はないと思います。
もし会社や学校で貸し出しがあれば、借りた方がいいと思います。
最後に、電工ナイフやクリッパーを使う場合など、手袋があってもいいかと思います。
本番でも、手を切っている人などいたので、保護の意味でも、薄手の作業しやすい手袋はあった方がいいかもしれません。
これで必要な物が揃ったので、練習していきましょう。
③練習方法とコツ
まずはセットについている説明書と、候補問題を確認し、一問一問、練習していきます。
1日に、2問から3問、ぐらいを目安にやっていけば大丈夫でしょう。
候補問題が13問であれば、1日3問で、5日かかります。
そして、一通り終わったら、次は使った電線を短く切ったり、余った電線を使って、もう一回繰り返して練習します。
これで10日かかったことになります。
残りの4日で、復習とか、難しいと感じた問題をもう一度繰り返し練習しておきましょう。
コツとしては、その都度、完成した後にテスターを使って確認してやれば間違いないかと思います。
後は、注意点などあれば、ノートに書いておくなどすれば復習しやすいと思います。
④腕時計と工具は忘れずに・・・
本番では、必ず腕時計をしておきましょう。
学科に比べて時間切れになる人が多かったので、時間の確認は必須だと思います。
練習では余裕があっても、本番ではより安全に行く必要があるため、念には念を・・・です。
また、工具も横着せずに必要な物はちゃんと持っていきましょう。
特にケーブルストリッパーは重要。
電線の皮むきをナイフでやっている人が手を切っているのを見ました・・・
ナイフよりストリッパーの方が安全だし断然早いです。
荷物になるのが不便かもしれませんが、それで落ちたらシャレになりません。
備えあれば憂いなし、ですよ!!!
まとめ
これで以上となります。
まずは学科ですが、何度も言いますが、しっかり勉強すれば合格できるはずです。
実技は練習する他に、手をケガしないというのも重要です。
長々と色々書きましたが、受験するなら一発合格を目指すべきだと思うので、めんどくさがらず、しっかりと勉強しましょう!
それでは今日はこれで失礼します。